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コラムColumn

つぶやき 角 昌晃

 2007年〜2010年のつぶやきです。

松江腎クリニック講演会

松江腎クリニックの草刈先生主催の講演会にお邪魔してきました。
講演会は9周年の記念もかねてですが、インターネットの世界でも有名な、そして先日透析患者、スタッフ向けの本を出版された仙台社会保険中央病院 腎センター部長の鈴木一之先生をお招きしてのすばらしい内容でした。透析医でもあり透析患者でもある鈴木先生の言葉には重みがあり、患者の立場、透析医師の立場両方から考えて発せられる言葉は全国広しといえどそう多くはないでしょう。

講演の内容は私の普段のお念仏、しっかり食べてしっかり動いてしっかり透析に通ずるものです。とにかく透析量を増やし、身体に適したダイアライザーを使うのは当然のこと、血流、時間、回数を増やすこと、そして患者としてできることはきちんとやる。すなわち体重増加をコントロールしてリン、カルシウムも栄養状態を考慮しつつしっかりとコントロールする。
詳細は著書 「しっかり透析のヒケツ」 (メディカ出版) でどうぞ!

私は前日の前夜祭から参加させていただき全国の患者さんと酒を酌み交わし、透析談義に花が咲きました。まさに戦士達の集まりですね。
草刈先生は 「帰ったときの記憶がない!」 と次の日言っておられたほどお酒が進んでご機嫌でしたので、酒にやられて戦線離脱といったところでしょうか。

前夜祭から参加されるような患者さんは血流300なんか当たり前、5時間透析を希望しても施設が許可してくれないといった施設のさらに上を行く、最先端で頑張っておられる人達です。
話はどの施設でも何故透析量を増やさないのか、この点に尽きました。
医者は勉強していて当たり前なのですから、無知ではなく知っていて実行しない医師が多いことに驚きます。経済的な問題があるのかもしれませんが、透析量を増やすなんてことは知らないというのなら透析医を辞めていただきたい。

つくづくこういう患者さんばかりならどんなに透析治療も楽だろうかと思います。 「はい今日から5時間、血流400で!」 なんてスムースにいくでしょうね。いや 「6時間、血流500で!」 と返されるかも。
透析合併症の出る隙もないでしょうね。もし何かあったとしてもそれは寿命と呼べるものでしょう。
でも患者さんが優等生ばかりだと医者の出番が少なくなって暇でもいけませんのでねぇ・・・。矛盾していますがねぇ・・・。まあ医者や坊主、警察が忙しいのはおめでたいことではないですからね。いつかお茶をすすりながら平和な回診ができる日を夢みますか。

うちの患者さんにもぜひこの講演内容をお伝えしたいと考えています。


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